絶対におぼえておきたい 現場監督のための建築現場用語集[ら・わ行]

絶対におぼえておきたい 現場監督のための建築現場用語集[ら・わ行]

 

「ら」~「わ」で始まる建築現場用語

ライトコート
中庭の一種で、採光や通風のために建物の中心に設ける、吹き抜けスペースです。

ラーメン構造[らーめんこうぞう]
柱と梁の接合部が剛接合され、水平方向の外力などに対抗できる強い骨組みのことです。「ラーメン」はドイツ語の「枠」の意味。部材の接合部が完全に固定されているため、水平方向の力がかかっても接合部が回転・変形しません。鉄筋コンクリート構造、鉄骨鉄筋コンクリート構造、重量鉄骨構造がラーメン構造にあたります。

ラウンジ
椅子や机が置かれた、くつろぐためのスペースです。原則として独立した部屋ですが、ホールに付属する休憩スペースなどもラウンジと呼ばれます。

ラジエントヒーター
発熱・発光させたニクロム線の放射熱で加熱する調理用ヒーター。

ラス
モルタルを付着させるための網のことです。

ラグスクリュー
ホールダウン金物・火打金物などの留め付けに用いる、六角ボルトの先が尖ったねじになっている接合金具です

ラスモルタル (らすもるたる]
左官工事で、鉄線を編んだワイヤーラスなどを下地にモルタルで仕上げることです。

ラバータイル
ゴム製の内装用タイルです。クッション性が優れており、床仕上げに用いられます。

RALクロス[らるくろす]
壁紙品質保証協会とドイツ品質保証表示協会(RAL)が共同で作った品質規定に合格した壁紙。世界的に高く評価されています。

欄間[らんま]
和室の続き部屋の間などにある、鴨居と天井の間に設けられた開口部のこと。日本の伝統建築に見られ、格子や透かし彫りの飾り板などがはめこまれます。高窓とも呼ばれます。

リシン吹付け[りしんふきつけ]
外壁仕上げの一つで、モルタル刷毛引の上に合成樹脂系やセメント系の砂壁状の吹付材を吹き付けて仕上げます。

リノベーション
リフォームの別称で、新築以外の増築、改装・改修、模様替え、設備の取替え・新設などの改造工事のことです。耐震補強工事なども含まれます。

リビングボード
リビングルームに置く飾り棚やサイドボードなどのことで、テレビやステレオの収納にもちいられます。

リフォーム
耐震化、バリアフリー化、省エネルギー化、耐久性向上化など、建物の構造強化、機能向上などを図るための改修のことです。リフォームを促進するためのリフォーム減税が措置されています。

リ・ユース住宅[りゆーすじゅうたく]
中古住宅のこと。独立行政法人住宅金融支援機構による新しい呼び名です。

立木[りゅうぼく]
樹木の集団のことです。

リロケーション
転勤者の留守宅を管理するサービスがリロケーションサービスです。賃借人の募集、賃貸契約の締結、賃料収受や修繕等、退去手続きなど、賃貸に関する業務を代理・仲介します。

隣地斜線制限[りんちしゃせんせいげん]
「建物の各部分の高さは、その部分から隣地境界線までの距離が長いほど高くすることができる」という規制のことです。「隣地高さ制限」とも呼ばれます。最も厳しい場合でも20mとされています。

ルクス
照明の明るさを表す照度の単位です。記号はlx。1ルーメンが1平方メートルの面積を照らす明るさが1ルクスです。

ルーバー
日照を調整するためにガラス製の羽根状の板を回転させて開閉する窓のことです。ジャロジー窓とも呼ばれ、浴室などの水回りに設置されます。

立面図[りつめんず]
物体の正面または側面を表す図です。正面・側面の外観を示すことが立面図の目的で、大きさと形、壁の仕上げ、開口部の位置と大きさなどがわかります。

ルーフドレイン
陸屋根などに設けられる雨水用の排水金具のことです。

ルーフバルコニー
下階の住戸の屋上部分が上階のバルコニーとなっているものです。

ループパイル
カーペットなどの表面の毛足がループ状になっているものです。弾力があり、復元力も優れています。

レンジフード
コンロの上部を覆うフード(煙り溜め)と換気扇とが組み合わさっており、煙や水蒸気などを排出します。通常の換気扇より強い換気性能が必要になります。

レベル
水平面を決める水準器のことです。

Low-Eガラス[ろーいーがらす]
表面に特殊金属膜をコーティングした窓ガラスのことです。遠赤外線の反射率を高め、放射による熱伝達を低減する効果があります。

ローコスト住宅[ろーこすとじゅうたく]
明確な定義はありませんが、比較的安い価格で建築される住宅です。一般的には、設計の規格化、施工の合理化、低廉な資材や設備の使用などによってローコストを実現しています。

ロスナイ
冷暖房による冷気や暖気を逃がさずに汚れた空気を排出する、空調換気扇のことです。

ロータンク
水洗トイレの洗浄水をためておく水槽のことです。

ローマンシェード
コードなどの昇降装置によってカーテン布を上げ下ろしするタイプのカーテンです。

ロールカーテン
巻き上げ式のカーテンのことで、「ロールブラインド」とも言われます。通常のカーテンは吊り下げたまま布を左右に開閉しますが、ロールカーテンは上下に巻き上げて開閉します。

陸[ろく]
水平のことを「陸」と言います。

ログハウス
丸太を積み重ねる丸太組工法で建築される家屋です。軸組工法による建築でも、柱、梁などに用いた丸太を露出させた家屋をログハウスと称することもあります。

陸屋根[ろくやね]
勾配が水平、もしくは水平に近い形状の屋根形式です。

ロックウール
岩綿を使った断熱材のことです。断熱・保温・耐火性に優れています。

ロフト
屋根裏部屋のことですが、床から天井までが高い部屋で、天井近くに物置等に利用できる空間として設置します。ロフトの面積は下階の床面積の1/2の大きさまでという制限があります。

ワイドスイッチ
利用者の年齢を考慮し、通常よりも大きくした押しやすい照明スイッチです。

ワイドスパン
柱や壁の間隔を広く取ることで、光や風を室内に取り込みやすくすることです。

枠組壁工法[わくぐみかべこうほう]
「ツーバイフォー工法(2×4工法)」と呼ばれることもあります。北米で生まれた工法で、1974年の建設省告示により自由に建築できるようになりました。木材製の枠に釘で構造用合板等を打ち付け壁・床・屋根を形成する工法です。壁そのものが垂直方向と水平方向の強度を持つのが特徴です。

ワークトップ
調理などの作業を行うカウンターや作業台のことです。

ワークトライアングル
冷蔵庫・コンロ・シンクの三つを結ぶ作業動線のことです。

和小屋[わごや]
垂直な小屋束によって屋根の荷重を支えるような小屋組のことです。

和紙畳[わしだたみ]
畳表がいぐさではなく撥水加工などを施した和紙でできている畳です。

ワニス
一般的にはニスと呼ばれる塗料で、天然または合成の樹脂を溶かしたものです。透明な塗膜を作ります。

割栗石[わりぐりいし]
岩塊を割った12~20cmほどの小塊状の石材。土の表面を固めるために使用されます。