挨拶をしていくうちに職人さんと打ち解けて、人付き合いがうまくいくようになりました。(新家 亜紗実さん)


三重県の子育て世代にお値打ち高級住宅を提供している工務店、株式会社サティスホームで現場監督も務めている新家 亜紗実さんからの新米現場監督へのアドバイスを紹介します。
どの言葉も、日々現場で悩まれている現場監督さん、これから現場監督になろうと思っている人にとって、参考になるものばかりですので、ぜひ熟読ください!

挨拶をしていくうちに職人さんと打ち解けて、人付き合いがうまくいくようになりました。(新家 亜紗実さん) 生年月日 1992年5月21日
住所 四日市市本郷町
趣味 弁当作り
好きな食べ物 なめこ汁
現場監督歴 3年

 

Q.どうして現場監督になりましたか
(どうやってなったか、経験してきた仕事など、なりたかった理由、きっかけなど)

私は高校では普通科だったのですが、建築に興味があり、名古屋の専門学校に行きました。勉強するうちに楽しさに目覚め、設計と施工、どちらにしようか悩んでいました。そのうちに、学校の実地授業で、実際に現場監督の実地体験をする機会がありました。小さな小屋を作るというようなものでしたが、みんなが一つの目標に取り組み、それが形として残るのがすごくいいなと思って現場監督になりました。新卒でサティスホームに入り、今24歳、3年目です。できれば現場監督としてずっと続けていきたいと思っています。

Q.はじめて現場監督として1人でやりとげたときのことについて教えてください

お施主様は優しい方でしたね。30歳前したが、家を建てて、結婚してそこに入られるということでした。お引渡し前に、真冬の現場でストーブもない寒いところで1時間ぐらい、じっくりお話しする機会があり、家のことや家具のことなど、いろいろな思いを聞かせていただいて、そうやって楽しんでもらえてよかったと思い、やりがいを感じました。
もちろん最初ですから、こうしたらこうなる、ああしたらああなるっていう決断のポイントをまだつかめておらず、模索しながらなんとかやりとげたのが最初でした。
やはり一人でやったことが自信につながり、最初のころは、一人で任せられるのは終盤のほうでしたが、徐々に、事前準備をできるようになりました。

Q.現場監督をやっていてよかったことは何ですか

お施主様からいただく「ありがとう」という言葉の重みですね。一生に一回と言われる家づくりの中で、重さをすごく感じる「ありがとう」を言ってもらえることが、一番いいなと思うことですね。
女性の現場監督としては、お施主様との打ち合わせで、例えば収納やキッチンなど、自分も生活していて感じる「ああしたいな、こうしたいな」ということを女性視点でアドバイスすると、奥様は家にいられる時間が長いということがあるので、お施主さんの奥様に喜んでもらえることがあります。

Q.現場監督を実際にやっていて学んだことはどんなことですか

単純なことかもしれませんが、挨拶の大切さですね。現場に入るとき、帰るときに大きな声で挨拶しているかどうかで、現場の雰囲気や一日全体が、結構違ってきます。二階にいるなど、挨拶をしても視界には入っていないときもあります。それでもとりあえず挨拶をして、目に入ったらもう一度します。
最初は本当に何もできない状態で、先輩についていっただけですが、挨拶をしていくうちに打ち解けて、喋ってもらえるようになったり、人付き合いがうまくいくようになりました。そんなことから、挨拶がまず大事ということが一番勉強になりました。

Q.現場監督のつらさやたいへんさを感じるのはどういうときですか

金銭面でも思いでも、やはりお施主様に対してとても責任がある職業だと思います。それにちゃんと応えることができるかというプレッシャーは常に感じています。

Q.現場監督として心がけていることは何ですか

どんなことに対しても一生懸命にできる強さを持つことを心がけています。
お施主様は建築のことについては素人ですから、実現するのが難しいような要望をいただくこともあります。それを職人さんに伝えていく一生懸命の強さ、一つのものを作っていけるっていう気持ちをもてば、職人さんもついてきてくれます。
大工さん以外にも電気屋さん、水道屋さんもかかわることもあります。そういうときはどうすることが一番いいのか、いろいろと意見を聞いて決めていきます。

Q.今も積極的に勉強していること、もしくは、自分はまだまだだと思うことはどんなことですか

今は様々なことをインターネットで調べることができますので、常々調べて勉強しています。

Q.施主さんとのコミュニケーションの難しさや楽しさ、感じること、工夫していることは何ですか

お施主様ご自身も、雑誌や、家を建てた方のブログなどを見ていて、こういうふうにしたいと言ってこられる方が結構いらっしゃいます。そんな中には、写真で見ると恰好よくても、のちのちのメンテナンスが大変なものもあり、予算的な面も含めて、ご家族の一員になったような立場で考えて、こうしたほうがいいという考えをもつようにする、ということを心がけています。それを叶えることはできるけど、会社の利益ということはおいて、どうすればお客様の理想に近づけるかを考えるということです。

Q.職人さんとのコミュニケーションの難しさや楽しさ、感じること、工夫していることは何ですか

サティスホームの職人さんは本当にいい方ばかりです。私からすると全員、歳上ですが、それでも気楽に話してくれたり、事前にこうしたらどうかなど相談も持ちかけたりしてくれますから、職人さんに助けられている面があります。
たとえば玄関で照明の位置をどこにするのか、使い勝手を考えると下駄箱にちゃんと当たるところがいいじゃないかとか、後のことをちゃんと考えて教えてくれたりします。

Q.他部署社員とのコミュニケーションの難しさや楽しさ、感じること、工夫していることは何ですか

図面変更などの積算の書類で分かりやすいように丁寧に記入したり、細かいことで二度手間にならないように日ごろから注意しています。

Q.現場監督あるある、ありがちな職業病を教えてください(休日でもついついこんなことをしてしまう、など)

車で走っているときに、見かけた家の外回り関係をついチェックしてしまったりします。

Q.まったく未経験で資格もなくて現場監督を目指す人へのメッセージをお願いします

どんな人でも、やってみたい人ならできます。人が好きだったり家が好きだったりする人、デザインなども含めて、快適に住む環境ということに興味がある人、素直さをもった人は、現場監督に向いていると思います。